伊豆諸島南部でロシア機領空侵犯 空自がスクランブル

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９日午前７時半ごろ、日本の南約７００キロの太平洋上の伊豆諸島南部で、ロシア国籍とみられる航空機が日本の領空を侵犯した。侵犯は同３０分から３３分まで約３分間続き、航空自衛隊百里基地のＦ１５戦闘機など計２４機が緊急発進（スクランブル）した。ロシア機の侵犯は０６年１月以来。

防衛省によると、航空機はロシア空軍の爆撃機とみられる。サハリン、北方領土を経て、太平洋を南下、伊豆諸島周辺を回り、再び同ルートをロシア側に戻ったとみられる。外務省が在日ロシア大使館を通して、抗議している。
（ヤフートピックス）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000046-mai-soci

■豆知識　スクランブル
航空自衛隊においては、24時間の警戒待機（アラート）任務に就いている要撃機 （F-15、F-2、F-4EJ改）に対して、全国4つの担任防衛区域ごとある防空指令所の指令により発出される緊急発進指令のこと。現行においては各要撃機とも受令から5分以内に離陸できる態勢（5分待機）を維持、国籍不明機が防空識別圏に侵入する様子を見せた時点で“発進待機”つまり操縦席に就く―侵入されたら“発進”の手順を踏む（従来は消防よろしく、出動命令のブザーで初めて待機室から飛び出し「スクランブルだ！（エンジン）回せーっ！」とやっていた）。

なお、航空自衛隊や各国空軍の広報映像では、警報が発令されたとたんに、くつろいでいた隊員達が待機室から猛ダッシュで飛び出し、あっという間に格納庫の飛行機に飛び乗って急発進する、という演出が定番である。が、これはあくまで演出であり、実際は、防空識別圏のラインの方を余裕を持って設定しているので、そこまで慌しくは無い。また、前述のように、平時は実際に領空侵犯されるよりも、かなり余裕を持って発進するため、スクランブル発進をした回数と、実際に領空侵犯されたことは同義ではない点に注意する必要がある。

また、小松基地などの共用飛行場では、緊急発進指令がすぐに管制塔にも伝わり、民間機の滑走路の使用が禁止される。（昔の千歳空港では、民間機による滑走路の需要も高いにもかかわらず、一本の滑走路を自衛隊と民間で使用していたため、吊り橋を渡るような運用が続いていた。このことを配慮して、新千歳空港が建設された。）

スクランブルの目的は、平時においては主に日本の領空に接近する彼我不明機に対して自衛隊法84条に基づく対領空侵犯措置を行うためになされているほか、緊急状態や遭難状態にある航空機に対するエスコート（緊急受け入れ態勢を取っている飛行場への誘導）、地震や災害時の航空偵察などの際もスクランブル指令によって発進した要撃機が行う場合もある。警戒待機している機体にはあらかじめ武装が施されており、固定武装の20ミリ機関砲のほか、短射程空対空ミサイルが2発搭載されている。

これは対領空侵犯措置を行った際、そのまま交戦に発展する可能性があるからである。また、なぜ中射程空対空ミサイルを搭載しないかというと、対領空侵犯措置は基本的に視認距離で行うことを前提としているためである。

（ウィキペディアより引用）

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